クモ膜下出血闘病記
発症編その6
「発症編その5」で予告した通り、発症した時の状況を本人目線で紹介します。
あくまでも、本人の記憶の範囲内なので、曖昧なことも多いので、そこはご容赦ください。
「笑っていいとも!」を観覧後、私はカラオケ仲間の2人と一緒にカラオケボックスへ行きました。
いつもは地元のカラオケボックスで歌っているのですが、今回は新宿ということで、気合も一段と入っていました。
カラオケでは、いつも通り3人で順番に好きな曲を歌って、食事をして、ガールズ(?)トークで盛り上がっていました。
カラオケも佳境に入った15時過ぎ、映画「ドリームガールズ」の中の「Listen」を歌ったあとにそれは起きました。
歌い終わった後、ぼ~っとした感じが起きて体中に膜が張る感じがしてきて、強い吐き気が起こりました。
友人にトイレに行くと告げてトイレへ行きました。
トイレに入り、座って・・・・・
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私の記憶はそこまでです。
救急車に乗ったことも、病院に着いたことも、検査したことも覚えていません。
今、覚えている、発症後最初の記憶は手術室の青い部屋です。
でも、それはいつのことはわかりません。
私の記憶の中で確かなことはひとつ、クモ膜下出血の発症時に起こる激しい頭痛はなかった、ということです。
とにかく、ぼ~っとしてきたことと吐き気、それだけでした。
以上がベラさんの発症時の証言です。
クモ膜下出血を発症された方はそれぞれの記憶があると思います。共通するのは、辛い思いをした、ということではないでしょうか。
ちなみに、トイレから戻ってこないベラさんを心配して、友人の方が様子を見に来てくれたことが幸いでした。
ベラさんはそれまで、一人カラオケもよく行っていたので、運が悪ければ最悪の形で見つかったかもしれなかったのです。
長くなりました。これが、ベラさんの、自身が覚えている発症時の記憶です。なにぶんにも十数年前の出来事ですので、薄っぺらい内容かもしれませんが、お読みくださった方にはなにか思うこともあるかと思います。
次回からは手術~手術後(急性期)編となります。ではでは・・・。