クモ膜下出血闘病記

手術後編 その1
手術後の翌日は、ベラさんのパジャマなどの買い出しに行きました。
入院中に着るものは、着脱しやすいものがいいので、前開きのパジャマを選び、その他コップだのなんだのと購入しました。
その後も、長引く入院生活の中で物品はどんどん増えていくのですが・・・
病院に到着し、ICUへ行くと、「一般病棟へ移りました」と言われました。
え、一日で?と思いましたが、まぁ容体が安定しているのだろうと思い脳神経外科病棟へ行きました。
エレベーターを降りてナースステーションがあり、その横にラウンジというか、面会したりお茶をする場所があったのですが、そこには坊主頭の患者が数人、車椅子に乗ってぼ~っとしているのでした。
そうか、脳外科だからこうなるのか、と納得・・・あれ?べらさんは・・・?
病室へ行くと閉眼しているベラさん。声掛けには返事があるが、まだぼ~っとしている感じ。
少し目を開け、両足も動かした。
両手にはミトンを付けていて、柵に縛られていた。包帯をグルグル巻きにされていた頭のてっぺんからはチューブが出ていました。
いわゆるドレナージってやつで、これを引っこ抜いてしまわないように両手は拘束されていたのでした。
喉が渇いた、と言うので吸い飲みで水を飲ませたらムセてしまいました。
その翌日は、目を閉じていましたが、話はすることができました。
倒れた時のことは覚えていない、とのことでした。
看護師さんが来て、「ベラさん、手を挙げて」「足は上げられる?」と声掛けすると両手、両足を動かしました。
とりあえず、麻痺はないんだな、と感じたのでした。(実際には多少の麻痺が残ったのですがそれがわかるのは後のことです)
続く・・・