クモ膜下出血闘病記

発症編その5

ベラさんの友人より、具合が悪くなった時の状況を一通り聞いた後、診察室に呼ばれ一人入りました。
診察室には女性医師がいて、レントゲン写真らしきものが画面に写っていました。

「ベラさんのご主人さんですが?ベラさんは頭痛を訴えまして救急車で搬送されたのですが、救急車内で後頭部から後頚部の痛みを訴えられました。クモ膜下出血や脳出血の可能性があり当院へ搬送されました。
レントゲンを撮ったのですが、おそらくクモ膜下出血と思われます。これから詳しく調べるために造影検査という頭の中に造影剤を入れて、出血の部位を調べる検査をしたいと思います。」

まぁ、そんな感じの説明を受けました。
こちらとしては、はい、お願いします、としかいうことはできませんでした。
検査室へ案内されることになり、2階の検査室(?)前の待合へ。
廊下に長椅子がいくつかあるだけの、病院によくある待合室という感じでした。
違うのは、時間が夜ということもあり、誰もいないということでした。

10分ほど待っていると、看護師さんが来ました。
「これから検査に行きます。ベッドで移動するので、ここの前を通るのですが、声を掛けないでください。声を掛けて本人が気づくと興奮などして出血が多くなることがありますので。」と。
それから看護師に引かれてベッドが出てきました。ベラさんに目の上には白いガーゼがかかっていて、周りが見えないようになっていました。意識があったのかは不明です。後にベラさんに聞いても、この時のことはわからなかったそうです。
そこで看護師さんから声を掛けられました。
「お子さんはいらっしゃるんですか?」
いない、と答えると、そうですか・・・と言われました。
この時、私は事の重大さを薄々と感じるのでした。
ベッドはそのまま奥の部屋に消えていきました。私はそのまま数十分一人で待つこととなりました。

続く・・・。
次回は、本人から聞いた倒れたときの状況を記します。

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