クモ膜下出血闘病記

急性期(手術)編 その3

長いながい手術の時間を待ち続ける主。
手術に入ったのが夜の10時頃で、売店に行ったり、トイレに行ったりしながら、あとは毛布にくるまってソファで横になって過ごしていました。

「もうすぐ終わりますからね。」と看護師さんが知らせてくれたのは朝の4時頃だったかと思います。
やれやれ、という自身の疲れと、手術の結果はどうなっているのだろうか、という不安がまだ夜も明けない暗闇の中で交錯していました。
もうすぐ、とはいえ、実際に呼ばれたのはそれから1時間くらい経ってからでした。

とある部屋に案内された主とその母(ベラさんからみれば義母です)。そこにはO先生とM先生がいました。
「最初にお話ししたように、懸念していた出血なのですが、やはり手術中に再出血がありました。出血があると手術の継続が困難となるため、血管をクリップで留めて、一時的に血の流れを止めました。」
これはつまり、出血を止めるため血の流れを止めるということであり、意図的に脳梗塞状態になる、ということのようです。
ただ、短時間であれば、脳へのダメージはさほど負わない、ということでした。説明は続きます。
「出血の場所はかなり深いところでした。クリッピングは無事できたので、出血は止まっています。ただ、脳がかなり腫れていたため、小脳を一部切除しました。これからのことですが、脳の腫れをコントロールすることと、術後1~2週間の間に起こる血管攣縮に対してのケアを行っていきます。」

クモ膜下出血の術後の血管攣縮などは、ググってもらえばいくらでも載っているので割愛します(何度も言いますが、主は素人ですので・・・)。
とにかく、まだまだ気が許せないな、というのがその時の感想でした。
「では、ご本人さんにお会いになりますか。」と促され、主と母は集中治療室へ案内されました。

まだ早朝ということもあり、看護師が数名いましたが、薄暗く静かな部屋でした。
案内されたベッドにいたのは、頭部を包帯でグルグル巻きにされ、口元は挿管されていて、コードやチューブが多数つながっている、それがベラさんなのかどうかもはっきりわからない姿なのでした・・・。

続く・・・。


Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です