クモ膜下出血闘病記
手術後編 その6
シャントを入れてから数日。調子は行ったり来たりという状態。
ベラさんの両親も帰ってしまい、久しぶりに自炊をした主でした。
テレビを見ながら一人ご飯を食べていたら涙が出てきました。
今までは、誰かがいたのでそれどころではなかったのですが、静かになった部屋で、いつもはソファか隣の部屋にいたベラさんもいなくて、その静けさに寂しさと悲しみが湧き上がってきたのでした。
病院に行くと、相変わらず食欲はあまりない様子。
ベラさんの実家に動画でも送ろうよ、と言って、本人を撮影しました。
ベッドで起き上がって、カメラに向かって手を振っていると、そのまま泣き出したベラさん。それじゃあ送れないよ、ということで電話を掛けることにしました。
車椅子に乗ってホールへ行き、ベラさんのお母さんへ電話を掛けます。
本人へ変わると、ベラさんは泣きながら話していて、電話の向こうではお母さんも泣きながら話しているのでした。
みんなが、同じ気持ちで泣いているのでした。
もう少し、もう少しで良くなるよ。早く帰ろうね。そんな気持ちで日々を過ごしていました・・・。
続く・・・。