クモ膜下出血闘病記
ちょっと別の話
病院での医療費~高額療養費制度~
ベラさんが倒れてから約10日ほどで、職場の事務の人から「限度額証ってとった?」と聞かれました。
主としてはまったく初耳のことで、まさに「?」となりました。
その後、事務の方の協力で手続きを行うことができて、医療費の負担を抑えることができました。
自分または家族の方が病気や怪我で手術や入院したことがある人はだいたい知っていることだとは思いますが、この場を借りて少し説明したいと思います。
なにしろ、テレビのワイドショーらしき番組でこの制度を説明していた時も、あまりのテキトーっぷりにびっくりしてしまいましたので・・・。
病気や怪我で手術や入院をした時の治療費は、内容によりますが高額になることがあります。
かかった医療費の総額から、高齢者の方だと1~3割、70歳未満の方だと一律3割を原則として負担することとなっています。
3割といっても、1,000円に対しては300円ですが、100万円だと30万円強となります。
実際、入院や手術となれば医療費の総額が100万円を超えることは珍しいことではありません。
ですので、高額になった医療費の負担を軽減してもらえる措置がありまして、これを「高額療養費制度」といいます。
負担額は所得によって異なり、70歳未満ではア~オまでの5つの区分にわかれます。負担額は3.5万円~約25万円となります。
これは、あくまで医療費にかかるものなので、実際には食事代や差額ベッド代、アメニティなどのレンタル代が別途かかります。
で、この制度を受けるにはどうしたらよいか?ということですが、会社の健康保険の人は会社で手続きを、国保の人は市役所などで手続きをして、発行される「限度額適用認定証」(本当はもう少し長いなまえです・・・)を病院に提出すると、その区分に応じて会計を作ってくれる、とういうことになるわけです。
じゃあ、これをしないとどうなるの?ということなんですが、当たり前ですがそのまま会計してください、てことになります。
そのまま、というのは「全額」ではなくて、それぞれの負担割合で、ということになります。
3割の人は3割を、ということです。70歳以上の方は、ちょっと仕組みが違うのでここでは割愛します。
3割で払ったら損じゃないか、思うかもしれません。確かに負担は大きいですね。
ただ、社保でも国保でもあとで還付が受けられます。申請が必要だったり、勝手に手続きしてくれたりといろいろあるようですが、まぁ後々還ってくるということには変わりないようです。
つまり、限度額認定証があれば初めから減額して請求しますよ、ということで、そうでない場合は最初は負担割合で払ってくださいね、あとで返しますから、ということになるわけです。
もっと細かく隅をつつけばいろいろありますが、あくまで原則として見てください
この制度は、実際よくできていて、もちろん穴もいろいろあるわけですが、医療費の自己負担軽減には役立っているわけです。
ということで高額療養費制度について述べましたが、最後に一つ。
上述した「限度額適用認定証」の区分確認は各病院でオンラインでの資格確認ができるようになりました。つまり、役所まで行って手続きしなくても適用される区分がわかるようになりました。患者や家族の負担が少し減ったと思います。
制度や内容については細かくはいろいろありますので、詳しくは病院や役所、健保組合等に問い合わせた方がよいと思います。