クモ膜下出血闘病記
手術後編 その4
発症してから2週間が経過しました。
リハビリテーションを本格的に行うべく、転院先の病院探しが始まりました。
脳卒中などの脳血管障害や重篤な骨折などの外傷に対しての手術を行った場合、自宅へ帰る前にリハビリを集中して受けることがあります。
手術を行ったところリハビリすればいいじゃん、てことなんですが、急患を受け入れたり手術を行ったりする病棟は通常「急性期病棟」というところで、まさに急性期の患者を看るところなんですね。
で、手術を終えて症状が安定したらリハビリを行うために回復期リハビリテーション病棟(病院)などへ移る必要があります。
患者(家族)からしてみれば、主治医や最初から看てくれた看護師さんに最後まで看ていてほしいのですが、急性期病棟は次々と来る患者を受け入れなければいけないので、症状が安定していればその病棟を出なければいけないわけなんですね。
そこでリハビリを行う病棟(病院)を、ということでいわゆる「回復期リハビリテーション」というところを探すことになりました。
近年はこの「回復期リハビリテーション病棟(病院)」のほかに「地域包括ケア病棟」という、在宅復帰へのリハビリを行える病棟(病院)が増えてきて、転院先探しもだいぶ選択肢が増えたと思います。ベラさんが倒れた2010年はまだ「地域包括ケア病棟」は設置されていなかったため(新設は2014年)、「回復期リハビリテーション病棟」を探すこととなったわけです。
ベラさんが倒れて搬送された病院は、出先だったこともあり新宿だったのですが、転院となるとやはり自宅近くが良いわけで、近隣の病院探しとなりました。
住まいである湘南地域周辺にはいくつかのリハビリテーション病棟(病院)があり、一つずつ電話して見学・相談の予約をして訪問する、ということを繰り返すことになりました。
実は、転院先探しというのは入院中の病院の「相談室」や「連携室」といった部署でアドバイスや連絡を取ってくれることがあるのですが、新宿の病院ということもあり、県外であるベラさんの住まいの地域については詳しくない、ということでほとんど自力で探さなければいけなくなったのでした。
幸い、このブログの主(ベラさんの夫)は医療関係ということもあり(それでも疾患や医療制度についてはほとんど無知でしたので・・・)、周囲に詳しい人もいたのでアドバイス等を受けながら探すことができました。
ある日は、午前に2つの病院を見学し、午後にもう1つ訪問した後、ベラさんに会いに行く、ということもありました。
病院見学や相談というのも当然平日に限られるので、こちらも休みを使ってフルに動かなければなりませんでした。
ある病院では個室なら受けられる、と言われましたが、1日1万円以上の差額ベッド代がかかるとのことで断ったりとすんなりとは決まりませんでした。結局いくつかエントリーして連絡を待つ、ということとなりました。
続く・・・